聴聞の姿

写真集(その22)

 

 
平成28年今年の常例法座も始まりました。2月の常例法座富岡隆弘師(兵庫教区揖龍西組即応寺御住職)をお招きしました。寒い中のご法座ではありましたが、有り難くも 心静かに聴聞させていただきました。 『往生要集』より「慈眼をもつて衆生を視(み)そなはすこと、平等にして一子のごとし。ゆゑにわれ、極大慈悲母を帰命し礼したてまつる。」をご讃題に御法話いただきました。阿弥陀如来のご恩徳深きことは、まさしく一人子を見る如くであります。浄土真宗とは、浄土の真実を宗(むね)としていくことと、法然上人は仰っておられます。宗(むね)とは、人生のよりどころをいただくことですね。私たちが自らの力では、仏になることが出来ないのにもかかわらず、六字(南無阿弥陀仏)の中に、私が仏になるすべての功徳が備わっています。『往生要集』をお書きになられた七高僧の一人、源信僧都の御生涯をお話しくださいました。「極大慈悲母」とは、阿弥陀如来さまであることと示され、私たち衆生を「平等にして一子のごとく」にご心配され、働きづめに働き続けておられるとご讃嘆されました。本当に素晴らしいご法縁を結んで頂き、ありがとうございました。   永代経法要を前に、おみがきとお掃除を婦人会の方々のお手伝い頂き、無事終わりました。いつもありがとうございます。
 

3月26日(土春季永代経法要並びに仏教婦人会々員追悼法要が勤まりました。中央仏教学院・同志社大学御講師されている鎌田宗雲先生をお招きいたしました。 「本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき 功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし」と『高僧和讃』から御讃題を頂き、御法話をされました。先生はご在家のご出身ではありますが、ご両親や学友の徳によって僧侶となるご縁をいただきました。それは親鸞聖人がのこされた南無阿弥陀仏のみ教えは、迷信に頼らず、人生の進むべき方向性を教えていただいたものでした。「必ず仏とするぞとの願いと行が私にいつも働きかけている」感動は、よき薫りが他に染み込んでいくようにわたくしにも伝わってくれました。本当にありがたいことです。浄土真宗本願寺派の学僧の足利義山師の愛娘で甲斐和里子先生は『草かご』の中で、「み仏を呼ぶわが声は、み仏のわれを喚びますみこゑなりけり」と歌に詠まれました。確かにわたしが称える念仏ではありますが、阿弥陀様の名号のお心が私に至り届き、歓びとなり、ご信心となり、お念仏として出ていらっしゃいました。

 

仏教婦人会副会長さんのご指導で、昼食をはさんで午後の法要前にみんなでストレッチ体操をしました。ジャズダンスの先生もなさっている身体の柔軟さと動きは素敵〜でした。

 

4月8日(金)花まつりを浄慶寺山門前にて行いました。花まつりは、お釈迦の誕生を祝う仏教行事です。

 

お釈迦様のお父上さまは、スッドダーナ王と言います。そのお妃のマーヤさまは、ある夜、不思議な夢を見られました。空から白い象が降りてきて、右わき腹に入る夢でした。それは、お釈迦様を宿したマーヤ夫人ご懐妊の象徴でした。 そしてルンビ二の園で、お釈迦様がお生まれになられました。そのとき、天から甘露の雨と花々が舞い降りて、その生誕を祝福したとの逸話によります。

 

長森南小学校の皆さんもお参りしてくれました。

  婦人会の皆さんが、時間交代制で皆さんを迎えてくれました。

 

4月の常例法座和氣秀剛先生(奈良教区河西組西敬寺御住職)をお招きしました。正信偈文冒頭から「帰命無量寿如来 南無不可思議光 法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所 覩見諸仏浄土因 国土人典之善悪 建立無上殊勝願 超発稀有大弘誓 五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方」について、例話や体験談を交えてお話しいただきました。甲斐和里子先生の「ともしびを高くかかげて わがまへを行く人のあり さ夜なかの道 この道を かくあゆみつつ 来よがしと のこししあとの 深さ大きさ」詩は、如来さまのわが名を喚ぶ名號(文字通りに虎が叫ぶがごとくに)十方に到り届いています。それに続き「み仏をよぶわが声は み仏のわれを喚びますみ声なりけり」なって私の口に称えられ、「みほとけの み名を称えるわが声は わが声ながら尊かりけり」その声は自分自身の称名ではありますが、如来さまから届けられた大慈大悲のおこころです。

  5月21日(土)親鸞聖人のご誕生をお祝いする降誕会法要が勤修されました。御講師は、岐阜教区 西濃南組浄円寺ご住職の富田祐尊先生です。「真実信心の行人は、摂取不捨のゆゑに正定聚の位に住す。このゆゑに、臨終まつことなし、来迎たのむことなし。信心のさだまるとき、往生またさ定まるなり。来迎の儀則をまたず。」『親鸞聖人御消息』 より親鸞聖人の仰られようとした「往生」と「救い」いうことについて、お話しいただきました。富田先生の御法話は、いつもご自身の体験も織り込まれて、この日も親切で味わい深いものでした。

 

降誕会の機会を利用しまして、防火訓練を実施しました。お庫裏から出火したとの設定で、通報・避難誘導・初期消火などの訓練をしました。実際やってみると、「通報に携帯電話を使わず、自宅の電話で連絡する方が、出火場所の特定がピンポイントで出来る」などの指摘を受けました。バケツリレーも気がついたら、自発的にやっておられ、びっくりしました。   6月の常例法座大熊秀基師(岐阜教区 黒野組 専宗寺)をお招きしました。『浄土和讃』より「十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなはし 摂取してすてざれば 阿弥陀となづけたてまつる」(十方の数限りない世界にいる、念仏の衆生をご覧になり、その者たちを光明の中に摂め取って捨てることがない。それゆえに阿弥陀如来と申し上げるのである。)をご讃題に、阿弥陀仏の摂取不捨のお慈悲の働きについてお取次ぎ頂きました。人間の幸せは、時や所、立場などによってころころと変わっていくものでありますが、阿弥陀如来の幸せは、私たち衆生を我がことのようにして(苦しみ・悩み・痛み・・・・幸せも我がこととして)、仏にされようと誓われました。お念仏は、私に届けられた救いの喜びであり、報恩感謝のお念仏です。例話も豊富に、わかりやすくお導き頂きました。

 

7月23日(水)布教使実習法話会が、開催されました。これは、本願寺伝道院に在籍する青年僧侶の方々が、100日間に渡って、布教使なる為のきびしい研修を受けます。その中で、地方の寺院に赴き実際に法話をする実習を行います。この度3人の実習生、聴講生1人 と指導 の御講師が、当山にお越し頂きました。   兵庫教区の小泉峻さん・備後教区の季平願生(すえひらのぞみ)さん・備後教区の塩田信成さんが、緊張の面むきの中、真摯に御法話をされました。続いてご指導の水杉悟史先生(兵庫教区)が、受講生のお話を受け、お取次ぎされました。有意義な中にも、楽しい時間を「他力」ということに主題を置かれて、聴聞させて頂きました。

 

小学生の夏休みにあわせ、一週間にわたり「お経を習いましょう」が始まりました。今年でもう第四十八回を迎える夏の恒例行事です。第一回目6年生だった参加者は、今年で還暦を迎えている計算になります。これからもこの素晴らしい行事を続けて行きたいですね。   9月24日(土) 秋季永代経法要・仏婦報恩講 ご講師に内藤昭文師(本願寺派司教・大分教区中津組法行寺御住職)お招きしました。「十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなはし 摂取してすてざれば 阿弥陀となづけたてまつる」(浄土和讃)龍谷大学仏教 学科の教鞭も長年務めてこられた博学の布教使さんではありますが、 趣旨一貫して弥陀の誓願のたのもしき事、お慈悲の働きの広大なる事をやさしく私たちを導きながら、楽しくお取次ぎ頂きました。最後に福岡県中間市ご出身の故高倉健さんの座右の銘を紹介されました。「往く道は 精進して 忍び終わって 悔いなし」は、『讃仏偈』の「我行精進 忍終不悔」(さとりを求めて耐え忍び、修行に励んで決して悔いることはない。)に影響されたものでした。それは、阿弥陀仏が法蔵菩薩であった時、どんなことがあっても四十八願が完成されるまでは、精進努力を怠らないという壮絶な誓いでした。高倉健さんも映画「南極物語」に出演するにあたり、壮絶な覚悟を持って完遂されたことでありましょう。

 

10月13日(木) 常例法座 南谷善雄師 (福井教区若狭組妙覚寺御住職) 9年振りのご縁でした。 「煩悩具足と信知して、本願力に乗ずれば すなわち穢身すてはてて、法性常楽証せしむ」(高僧和讃)をご讃題に、私たちに合わせてわかりやすく真宗の肝要をお話しいただきました。   10月27日(木)「お寺でDIY (Do It Yourself)・・・・自分で作ってみましょう」が開催されました。お家に余った布切れ・古着・Tシャツ等を使って草履を作ってみました。手軽にできそうですが、結構コツがいります。仏教婦人会長の柳原雅子さんの親切なご指導で、全員完成。

 

出来上がるとこの様な感じです。布でやわらかいので部屋履きにはもってこいですね。皆さんの作品も報恩講時に展示させていただく予定です。   いよいよ報恩講が始まります。報恩講の仏華の準備をされる華立衆が活けていただきました。

 

11月26日(土)・27日(日)の両日、当山の報恩講が勤まりました。

 

初日の御講師の先生は、葛野洋明師(龍谷大学実践真宗学教授)です。

 

翌日は、若院の法話と休憩をはさんで、臨床宗教師としての取り組みについてスライドを交えて話をされました。   カメラ倶楽部はじめての展示会です。どこに飾ろうか散々迷った挙句、本堂西側にあるカーテンレールを利用して、吊り下げました。次回からは、もっと見栄えのする展示パネルなども作ったrらとの声が出ていました。

 

今年から発足されましたカメラ倶楽部です。全部で19作品展示されました。報恩講が無事終わりカメラ倶楽部のメンバーで記念撮影です。   仏教婦人会長の柳原雅子さんのご指導もと、手作り草履の展示も行われました。実際履かせていただきましたが、履き心地の良いものばかりでした。色の工夫も楽しいですね。

 

今年最後になりました。恒例の除夜会がはじまります。

 

除夜会の境内

 

除夜会の夜空 満天の星空でした。

 

11時45分から鐘をつき始めました。

BACK

NEXT

HOME